令和4年8月19日 相模原市産業振興財のご協力により日刊「神奈川新聞・ビジネスウェーブ」に取り上れられております。下記記事内容です ■新しい日常を「畳」とともに!
新型コロナウイルス禍の長期化で、自宅で過ごす時間が増加している中、より良い住まいへのニーズが高まっている。生活様式が大きく変化した今、贈答品や在宅ワーク用として人気となっている畳の新製品が「ござぶとん」だ。熊本県産イグサ、岡山県産24色の麻綿縁などを使用したオーダーメードも可能な畳の座布団である。開発したのは、畳製作や施工専門で創業53年の佐藤畳店。(相模原市南区、佐藤洋一代表)。お客様の要望で試作品を製作したところ、高評価だったため商品化した。「ござぶとん」の芯材には、同じ相模原市内の中小企業が製造している再生ウレタンチップを使用。医療用ベッドにも使用されている材料で、クッション性や衛生面に優れている。また、畳製造で培った技術やノウハウを生かして長く使える構造を実現し、SDGs(持続可能な開発目標)の視点を取り入れている。同市のふるさと納税返礼品、トライアル発注認定製品にも選定された。畳市場は住宅の洋風化や新設住宅着工戸数の減少で年々縮小傾向にある。イグサ農家や職人の後継者不足の問題も生じている。しかし、新しい生活様式が定着した中、イグサの効能である癒しや空気浄化、抗菌などが改めて見直されている。佐藤代表は「これからも、日本の伝統文化である畳を時代に合わせたスタイルで提案することで、畳業界の活性化につなげたい」と語る。佐藤夫婦=写真=の柔和な笑顔の裏に秘めた畳への熱い愛情を注ぎ、今日も畳屋の1日がスタートする。
情報提供・相模原市産業振興財団